薫香

萬里却來日
一庵仍獨居
應笑謀生拙
團團如磨驢

蘇軾 
伯父送先人下第歸 蜀詩云人稀野店休
安枕路入靈關穩跨 驢安節將去爲誦此
句因以爲韻作小詩 十四首送之 其十四

君がとおいところをまた来てくれる日、
私はまだこの家でぼんやりしているだろうよ。
笑ってくれよ。生きるのがへたなんだ。
くるくるまわってロバみたいだろう。臼をひいているのさ。

吾飮酒至少、常以把盞爲樂、往往頹然坐睡、人見其醉、而吾中了然、蓋莫能名其為醉為醒也、在揚州飮酒、過午輒罷、客去解衣槃石薄終日、歡不足而適有餘、因和淵明酒二十首、庶以彷彿其不可名者

蘇軾
和陶飮酒 並序の一部

私はあんまりたくさん飲まないのだけれど、お酒を飲むのは好きで、よく居眠りをする。人はそういうところを見て酔いつぶれたと思うだろう。それでも私の頭ははっきりしていて、酔っているのか醒めているのかよくわからない。お酒を飲んで、正午過ぎにはやめにする。お客が帰ったら楽な恰好をして一日中のびのびする。したたかに酔っぱらったわけではないのに、ちょっともてあますほど良い気分がする。それで淵明の『飲酒』二十首にあわせてやってみようと思う。ことばにならないようなものをぼんやりとでもさせられるだろうか。

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