道路

寝て起きたら木々が緑色になっていました。
緑に慣れきって分厚くなったものでなく
ついこの間、まったく一睡の間に現れた姿でした。

緑だ、緑だと喜んで眺めていましたが
よく確かめるとそれは色ではなくむしろ光でありました。
春光を照り返したというより、
溜めて蓄えてついに溢れた光になっていました。

それでもしやと思って、慌てて自分の腕を見ましたが
腕は光っていませんでした。

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